プレジャーボート航海記

Minor29で行く日本沿岸の旅。Minor29の購入から北海道〜横浜ベイサイドマリーナまでの回航・港・観光・宿泊情報。横浜から沖縄までのクルージングも成功、様々な寄港地での人情をご紹介。

2008年02月

コンチキ号漂流記

ハイエルダール(神宮輝夫訳、偕成社)のコンチキ号漂流記を読んだ。
1947年にハイエルダールが行ったペルーからポリネシアの島までの実録漂流記録。
「バルサの丸太で作った古代式のいかだで貿易風に乗って太平洋を渡ることができるか」という実験の実録だ。完全に「冒険記録」になっている。
目的はポリネシア人の祖先はペルーから渡った人たちではないかというハイエルダールの立てた学説を証明するためだ。

ノルウェー人とスウェーデン人の6人+1羽のオウムのチーム。
釘や針金は使わず縄で組んで作ったいかだ。長さ14m。古代のいかだの様式を忠実に再現した。
四角い帆と可動式竜骨、長いオール式の舵、食糧、水、ゴムボート、救命具、遭難信号、モールス無線機一台、小さな小屋という装備。

面白い!読みやすい。漢字にかながふってある。あっという間に読み終えた。
海の描写がリアル。
海坊主が出てくる。そしてその正体も解き明かされる。
人間の力ってやっぱりすごいものがある。
この本を読むと、僕も太平洋を横断できるのかもしれないという気になってくる。

ノルウェー人、か・・・。
これまでオスロ市には2度行ったことがある。そのとき、コンチキ号の博物館は見に行かなかった。
なんせあのときはボートをやっていなかったからコンチキ号に関する関心も持っていなかった。残念な事をした。
体験の幅が狭いと同じ事を知ってもそこから体験をさらに広げていけない。損をする。

「経験を重ねるほど、人は大きな感動を得ることができ、それを与えてくれたことに感謝できる。」(←でまかせです。)

東京営業所

会社の歴史的コンペといってもいいコンペが昨日終わった。とても疲れた。また、緊張もした。
最終的に3社に絞られたコンペだった。他の2社の3倍にもなるプレゼン時間を与えていただいた。
クライエントとの意見交換も本質的な質問が多く、いいディスカッションだった。
これがいい結果につながるのか、はたまたその逆か。
いっしょに参加したまみちゃんは
「過去最高のできだったよ。でも最初は緊張していたね。私まで伝染したよ。」
との評。うん、そうだな。

20代や30代の若いころはどのプレゼンでも緊張したことはなかった。
1000人くらいの前で話をしたときも、ラジオの生放送でも、NHKの番組の収録取りでもすっきりと話ができることが僕の強みと思っていた。
ところが、最近はよく緊張する。喉が渇くことがある。
若いころはただのバカだった?それは今でも? ああ、わからない。
僕は新幹線にのりこんで1時間ほどしてようやく緊張が解け、うとうととしたときに名古屋に着いた。

それにしても、まみちゃんはすごい。
東京に営業所を出したいと言い始めた。今の東京のクライアント増加率を考えたらそれは正しい。
やっぱりマンションをオフィスにするのがいいということで、都内の高層マンションを物色し始めている。
一昨日もまみちゃんは東京出張で2社と契約を交わしてきた。
日本の企業は結局いきつくところ東京なのかもしれない。

そうなれば、週の半分は東京で生活することになるのか。

非常に不謹慎だが、ボートの事がふと頭をよぎる。
ミノア29のホームマリーナは横浜ベイサイドマリーナ? 夢の島マリーナ? それとも今のままNTPマリーナ高浜?
よほど時間の使い方を考えないと海どころではなくなるぞ。

師匠とトクちゃんがボートでうさぎ跳び

蒲郡ラグーナをホームマリーナとする師匠。
ヨットに給油系のトラブルがあり、出航できない。そこで突然ボートに乗ることになった、とのこと。
師匠がそう言いはじめたら誰も止められない。(←トクちゃん談。僕ではありません)

ラグーナにはレンタルボートがある。
乗ったのはYF−23。ヤマハ製のフィッシングボート。船外機115馬力一揆がけ。新艇だ。

冬の向かい風ということもあって波を乗り越えるたびに海のうさみちゃんになったそうだ。ぴょんぴょん。
トクちゃんからはショートクルージングはとても楽しかったとコメントが来た。
まあ、そういう走りをしなきゃ面白くないというところはある。でも怪我とか転覆はやっぱり怖い。
(まーくん)「師匠、くれぐれもおけがないように。」
(師匠)「毛がないって、てめえ俺をなめてんのか!」
(まーくん)「モーコンりんざいそんなことは・・・」
(師匠)「毛根! おまえらハゲから離れえ」
(まーくん・とくちゃん・まみちゃん)全員、師匠からダッシュで離れる・・・
というような吉本の古典的ギャクを飛ばしている段階ではない完全スキンヘッドです。師匠は。
どちらかというとパチパチパンチをハンサムにした感じ。よけい怖い。
ヨットレースの祭典、鳥羽パールレースではあの師匠の顔で
「スタボー!」
「バカヤロー!」
と言われて思わず艇を引いてしまった人がたくさんいそうだ。

話をボートにもどす。
ラグーナレンタルボートクラブではいろいろなボートをレンタルできる。
レギュラーシーズンの場合、YF−23だと3時間で21000円(平日なら17000円)だそうだ。
燃料代はもちろん別途。ラグーナから西浦の日産マリーナまでかっとんで、食事して帰ったそうだ。

船外機は海外では結構救助艇でもよく使われている。昔と違ってずいぶん信頼性が高くなった。
浮沈構造で有名なボストンホエラーなんかも船外機。エンジンが軽いので設計も楽なんだろう。

船外機の4機がけになるとそりゃすごいパワーだ。
風に流され座礁して岩礁に張り付いてしまったヨットを後進でひっぱって岩礁から引き剥がすことができる。

船外機、恐るべしだ。

海がある生活

僕にとってボートは息抜きではない。ため息は10年くらい前からでなくなったように思う。
仕事そのものが息抜きのようなマイペース人間。←ほんとだって!(まみちゃん)
自分の失敗は忘れやすく、人の失敗は案外忘れないという嫌な人間なのでストレスもほとんどない。これ以上息抜きをしたら肺がペチャンコになる。

ボートで冒険というほど危ないこともしない。
カジキ釣りもしたくないし、釣りだってちょっとめんどくさいと思う。ウェイクをするほど足腰は強くない。

海に行ってやりたいのはただひたすら海上を走ること。
まわりを見て、ブイを見て、コンパスを見てひたすら走る。そうして目的地まで最適な方法を試しながら航行する。
何回か同じコースを通って島を回ったけれども、同じ海は一度もなかった。海は毎回表情を変える。そこが面白い。

そうしたくなるのは名古屋の都心で生活しているせいかもしれない。
車もほとんど使わない。買い物はほとんどネット。これ以上便利で快適な生活はないのに、どこか物足りないことがある。
快適さは案外人を満足させられないのかもしれない。

暑い、寒い、痛い、冷たい、危ない、深い、恐ろしい・・そんな海で遊ぶと、これまでの生活がとても貴重なものに思えてくる。
仕事へのエネルギーも沸いてくる。

明日、東京で重大なコンペがある。
その席で、僕は猛然とライバル会社に襲い掛かるはずだ。

LINUXとミノア29

LINUX
このことばを聞いた人は多いと思う。
マイクロソフトのWindowsに唯一対抗できるOSだ。
僕の会社の次の主力製品もLINUXを使って開発した製品だ。

このLINUX、「フィンランド」の学生が無償で開発したOSだ。
それに世界中の技術者が賛同し、無償でどんどん開発を続けている。
ついにはマイクロソフト社も脅かすような存在になってしまった。
コンピュータの基本ソフトはかくあるべしと思う。

いわゆる「生産消費者」の時代を象徴する事例といえる。
フィンランド人ってムーミンを連想するけど、決してのんびりほのぼのだけではない。
発想とか行き方がいいなあと思う。

フィンランド。数学世界一。すごい。
ミノア29はフィンランドの小さなボートメーカが生み出した。
ミノアの魅力はそうしたフィンランド人の生き方と決して無縁ではない。
ボートを使ったライフスタイルの質をじっくりと追求する。
決してものづくりにおいて妥協をしない。
「今」という時間をとことん大切にしようとする精神がミノアのボートには溢れている。

会社をもっと休めるといいのに

プレジャーボートの楽しみ方を「マインドマップ」すると、
1 釣り
2 マリンスポーツ
3 デイクルージング
4 ロングクルージング
5 マリーナでの飲み会
6 メンテナンス
7 試乗会やマリンイベントへの参加
8 海上ボランティア活動などなど
ボートのマインドマップ
この中で僕が特に興味があるのがロングクルージング。このサイトの目的でもある。
ただ、規制緩和で日本一週ができるようになったとはいえロングクルージングはまだまだこれからの世界。

ロングクルージングを行うためには会社を休まないといけない。
実際には会社を長期間休むことは難しい。
休暇をとることの価値観、雇用契約の問題、給与制度の問題、労働法の問題、まだまだいろいろハードルがある。←まーくん、社長でしょ。(まみちゃん)

せめて4日間休める体制がほしい。土日を入れて6日間。
片道3日あれば遅いボートでもかなりの距離まで足を伸ばすことができる。三河湾から瀬戸内クルーズは楽勝だ。
多くの人がそうしたセミ・ロングクルーズを気軽に行うようになり、
情報交換で利用できるマリーナが増えていき、
市場が活性化されれば状況が変わってくるのかもしれない。
プレジャーボートの楽しみ方が釣りだけでは魚影が薄い現状の海では限界がある。

GDPは外国人も含めて日本で消費されるお金の総額。
GDPを回復させるには外国人が長期間日本に滞在したくなるような場所と楽しみ方が必要。
海洋国家日本、特に地方が活性化されるためには、もっともっとロングクルーズしたくなるような海のインフラが整備されなければと思う。

ボートの操船、車の四輪ドリフトとの違い

ボートの場合船尾をスライドして曲がりたい方向にまわる。車でいえば常時、四輪ドリフト状態だ。

車の四輪ドリフトとの違いは
1 前輪がないので、カウンターをあてても、車のようにフロントをアウトに流せないこと。
2 カウンターをあてて二呼吸おいてリアの流れが止まること。

船は方向を変えるときに、どんな場合でも船首が内側に切れ込む。
車はフロントタイヤで方向を変えるが、船は後ろについた舵やドライブで方向を変える。
車の場合、おおざっぱにいうと、カウンターで<フロントを流して>曲がりすぎることを防ぐ。
ボートはカウンターで<船尾の流れを止めて>曲がりすぎることを防ぐ。
その違いが初めてのときの大きな違和感になる。

車の操縦の感覚が影響して、曲がりすぎると過剰なカウンターを当てる傾向がある。
ボートの場合、カウンターが過剰になって船尾が逆の方向に向き始めてしまうと船首は前に押し出されフラフラの操船になる。
すごいかっこ悪い。

これに風の影響が加わる。
車の場合、風が吹いてもフロントが流されるというようなことはほとんどない。
ボートの場合はフロントが風とは逆に常に流されるので曲がるときはかなり影響を受ける。
例えば正面から風が吹いているときに180度転進しようとすると小回りになる。
逆に後ろから風が吹いているときに、180度回転しようとすると大回りになる。

僕たちのシーレイは琵琶湖の長龍マリーナで購入した。
免許をとって始めての日。
最初の難関がマリーナを出るために、国道下の小さなトンネルを抜けること。
うまく抜けられるかほんとうにびびった。

横浜ベイサイドマリーナで研修&クルーズ(←ボツです)

今日は春一番が吹き荒れた。
春一番です
ここ名古屋のビル街ではビルの谷間をすさまじい風が吹きぬけていく。
三河湾の天気予報によると外洋の風速は16m。波高4m。
すごいだろうな。それだとときどき7mぐらいの波が来るかもしれない。
ビルの3階フロアーの高さだよ!
一度見てみたいが、見たら死ぬかも。

という事で、今日も明日もボートに乗れない。

今日は大阪で研修会。どっち道ボートには乗れなかった。
でも参加者のみんなに喜んでもらえてよかった。よかった。
今年はどうも土曜・日曜の出張が増えそうだ。

そうなると心配なのがボート。
帰りの大阪駅。
まみちゃんとゆかりちゃんと相談したのが「横浜ベイサイドマリーナ」でIT研修会をやるっていう案。
「研修後は湾内クルーズが楽しめます。参加費はなんと無料!」
これならボートにも乗れるし仕事もできる。いい案だ。

でもゆかりちゃんはたいそう笑ってくれて冗談扱い。
まみちゃんはサッサと新幹線のキップを買いに先を急いで行った。

シーマンシップ

イージス艦と漁船の海難事故が起こった。行方不明になっている方のご家族のことを思うと胸が痛む。

法的に見ればイージス艦側に非があることは明らかだ。
ただ、船に乗るものの端くれとして、新聞や野党の自衛隊批判の論調に違和感があるのは僕だけではないと思う。

船舶の運航では「法」や責任論は意外に無力だ。
海では風、潮流によって刻々と状況が変わる。海面から1m下は何があるかわからない。車とは危険のレベルが根本的に違う。
こういう場合にはこうという杓子定規な規定や法律では生き残ることができない。
危険がいっぱい。海の上で生活している漁師さんたちはそれだけで尊敬に値する。
法律はトラブルの解決のためには必要だが、生き残りに役立つものではない。
基本的なルールはリスクを下げるがいつでもルールどおりでは生き残ることは難しい。

厳しい海で生き残るために、海人は「シーマンシップ」という、あいまいだが柔軟に状況を解決しうる技術や態度を大切にしてきた。

僕はシーマンシップを単純に
「海の上で全員生き残るための技術であり、常に強きものは弱きものを助ける態度」
と考えている。

海の王者「プレジャーボート」に乗る僕は、実は巨大船は「弱者」だと思う。
巨大船は曲がらない、止まらない、加速も鈍い。実に弱い。

自分が右側にいたとしても、巨大船と進路が干渉した場合、相手がハンディがあるので譲ってあげるようにしている。
決して「蹴散らかされた」とか「上から見下された」とは思わない。
巨大船に乗ろうと、プレジャーに乗ろうと、みんながシーマンシップを思い出して技術を改善すれば事故は減る。
初心者の僕がいうのもなんだが。

ところで、まみちゃん。
テニスをしても、水泳をやっても、僕よりまみちゃんの方が強いけど、船が遭難したらどっちが先に逃げるの?

ナイアガラの滝 メイドオブミスト号

トロントから行ける観光地にナイアガラの滝がある。
まみちゃんと以前に行ったことがある。
カナダ側からナイアガラ瀑布に行くと、観光ボートのメードオブミストに乗って滝つぼのしぶきを浴びることができる。

トロントでホテルのコンシェルジェにどこか面白いツアーはないかと聞いて、それではということで行ったのがナイアガラの滝だ。

このツアー、集合場所を2回も間違え迷子になった。
英語をろくに聞けないのにナイアガラの滝が遠いのでついつい二人ともバスの中で居眠りしてしまう。注意を全然聞いていない。
みんなが降りるから集合場所をちゃんと確認せずにバスを降りて観光する。日本と違い、バスを降りるとみんなさっさと好きな方に行って自分たちで楽しむ。帰ってくるときに、バスに一緒に乗った人たちは誰もいない。
「あれ?集合場所と時間、どこだっけ?」
と、日本と同様の行動をとっていることに迷子になるまで気がつかない。二人とも。

1度目は途中の展望台で。
2度目はナイアガラの見学を終えてレストランに入るビルの前で。

さすがに2度目は
"I told you In front of the Restaurant.Not under a tree!"
とバスの運転手さんにしかられた。ちょっとした聞き違えだ。←ぜんぜん違うって!(まみちゃん)

ナイアガラの滝は想像していたよりも小さかったが、流量はとんでもない。でもナイアガラの滝坪ぎりぎりに船で突っ込むのはそりゃないぜ!という感じ。大雑把に楽しむ。
滝つぼのそばを河童を着て歩いているアメリカ人多数。
まじ、そこで足滑らせたら死ぬぞ。

さすがにカナダ人とかアメリカ人がやることは面白い。
すぐに責任問題を云々して、面白くない観光になってしまっている日本ももうちょっと考えたほうがいいんではないか。

3度目のトロントへ帰るための集合場所と時間はちゃんと間違えずに覚えていた。

ナイアガラナイアガラ瀑布ナイアガラ瀑布メイドオブミスト
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