プレジャーボート航海記

SARGO31 で楽しむファミリーマリンレジャーと船旅ブログ。以前乗っていた同メーカーのMinor29DCで行った日本沿岸の旅もご紹介。

2008年05月

仕事の合間にハウステンボス観光

日曜日と月曜日は仕事で佐世保市だった。お招きいただいた主催者のOさんがわざわざ空港までお出迎えいただき、その上、佐世保の観光までしていただいた。

大村湾は美しい。やたらと鯨にまつわる店がある。この湾の中まで鯨を引き込んで解体した名残らしい。

ハウステンボス。
日本における新しい、リタイアメントライフの提案と観光資源開発など話題を集めた。設立後数年で経営が行き詰まり、円高時代の国産張りぼて観光などと揶揄されていた。確か。ぼくもそんなイメージしかもっていなかった。

Oさんが案内してくださったハウステンボスはテーマパークのずっと奥。
そこは一戸一戸、ボートやヨットを係留できる擬似的なオランダの街だった。
もちろんアムステルダムとまでは行かないが、自然石で積まれた岸壁や係留されているボートがアムステルダムの町並みをほうふつとさせる。
水路を通って外洋にも行くことができる。すでに完全な街になっていて、この区画のオーナーはハウステンボス内はフリーで行くことができる。
ここが本来のハウステンボスなのだという事をその日初めて僕たちは知った。
実は「張りぼて」ではなく、本物の<生きた街>を目指したことなどさっぱり知らなかった。ただ、係留しているボートが少なくてさみしい。

「ここの分譲を失敗したことがハウステンボスのつまづきになった」
とOさん。こうしたライフスタイルも楽しいかも。
でも、やっぱり無理だ・・・。きれいでかっこよすぎる。

それにアムステルダムって<飾り窓>があって半裸の娼婦がおいでおいでしてたり、なにやら怪しげな男が薬物を薦めによってきたりして、超危ない町でもある。
そこまでの危うさはいやだけど、ぼくにとって「生活する街」は美しさとどこか猥雑さをあわせもっているもの。やはりひとりの天才が打ち立てた特定のコンセプトで生きた街を造ることは難しい。

佐世保市。いきなり海上自衛隊の船が目に飛び込んでくる。海と外の世界を強く感じる街だ。

翌日は佐世保市外で講習会。福岡まで移動して寝た。ぐったり疲れた。
早く会社に帰りたい、と思った。
ハウステンボスの外の大村湾外洋へ運河係留されているボート自衛隊

離岸の練習

ミノア29は1軸船内機なので左側が岸のときにバックで離岸することがむずかしい。
普通は左着岸のとき、舵を右に切ってバックして船尾を岸から離す。
でもそうすると船尾が左側のバースにどんどん寄ってしまう。
いわゆる<キック>現象だ。

先日YBMで給油した。左側で着岸。給油が終わってスタッフがミノアを押し出してくれる。
「ありがとうございました」といってスタッフ全員、バースから離れる。
僕はバックに入れてさっそうと離岸・・・と思ったら、<キック>現象で左に艇がスライドし、またバースに船が戻っていく。

YBMの給油スタッフ全員があわてて桟橋にかけもどり、またボートを押す。
「あ、ありがとうございました(汗)」
とスタッフは1回の給油で2回のお礼と2回の離岸のお手伝。
まったくはずかしい限りだ。

回航でなんとなく一人前のような気になっていたが、まだまだ初心者。といっても何度もかっこ悪いことは避けたい。
そこで夕暮れ時の誰もいない時間を使ってビジターバースで離着岸の実験をした。

桟橋に左側を横付けし、離岸に入る。
ミノアをバックに入れて回転をあげると、いくら舵を右に切っていてもお尻は左側の桟橋に向かう。
すごいキック力だ。やはり
シングル大型プロペラ+キール付きの船底+スケグ+一軸+船内機
だけのことはある。バックで離岸するならかなり船尾を押し出し、船尾が十分離れてからバックしないといけない。

先日はYBMでCARVERもいっしょに給油。バックで給油桟橋に入り、左着岸した。船も操船もかっこいい。これだとバックで岸に寄せるのも簡単だし、離岸の際は前に出て行くので問題がない。
今度真似してみよ。

ところで、横浜ベイサイドマリーナの入り口にある店はMS児嶋だったんですね。
徳ちゃんも知っていました。今度、行って見よ。気まずい空気を入れに・・・。

通販のフェンダー

フェンダーが届いた。通販で。
荷物が届くたびに
「何が届いた?」
と楽しいので、なんでも通販でものを購入する癖がついている。
想像では大きな荷物が届くはずだった。でも空気が入っておらず、そこそこの大きさの荷物だった。空気をいれなければ。

でも、僕たちには空気入れがない。

横浜ベイサイドマリーナの入り口には先日お世話になったお店がある。
もちろんそこはフェンダーを販売している。
オカザキジュニアが
「購入したものでなくても、あの店はフェンダーに空気入れてくれますよ」
と言っていた。でたいへん気まずいが空気を入れてもらお。

こういうちょっと気まずいけれども恥知らずな行為をすることを名古屋弁で
「そんなもん、やらしいでかんがね」
と表現する。意味は
「そんな行為は、恥知らずでいけないよ」だ。
東京に来て、2ヶ月。自分の名古屋弁が気になっている今日この頃だ。

ぺちゃんこのフェンダー

ミノア29DCの特等席

バウデッキ

ミノアにはバウにデッキあがある。ここに座って海を眺めながら走るのはほんとうに快適だ。風と波の音と長周の長い揺れがセーリングクルーザーの感覚に近い。まみちゃんの操船で、観音崎からイルカ島の手前くらいはここに座り、快適な海を堪能した。でも、なぜこんなに揺れないのだろうか。その理由を考えてみると、

まずエンジン音。キャビン内では直下にエンジンがあるため、音が気になるが、逆にデッキに出ると大変静かな船になる。

次に揺れ。
船の舳先はたいてい大きく揺れるものだが、そうした揺れが少ない。
滑走型の場合、走行中には激しい上下動が起こり、バウに座ることはあまり快適ではない。

Vハルの場合、バウは朝顔の花のようにハルの上に行くほど左右に広がっている場合が多い。これはフレアーと呼ばれる。このフレアーにより、大きな波が来た時により大きな浮力を発生させる。これがないと波に突っ込んでいくことになる。

つまり、フレアーの大きさは安定性の確保と波の乗りあげ防止のアンビバレントな関係にある。

ミノア29の場合はフレアが小さい。そのため、波を切り裂いて進む。観光船や本船の引き波を超える時に衝撃があるのかと思って身構えると、たいていの引き波ではショックはほとんどない。ゴジャッという波が潰れるような音とともに何事もなかったように引き波を突き抜ける。

でも、波が高いときはフレアーが小さい分、バッシャバッシャと波が窓にかかる。晴天でもワイパーは止められなくなる。さすがに波の駆け上がりはないが、スプレーは半端ではない。回航中はバウデッキはほんとうにたいへんなことになっていた。
もっとも、あの北海道の波の中でバウデッキに座れといわれても怖くて座れないが・・・。

ミノアの場合、31や34フィートになってくるとフレアーも大きくなってくる。船体が長い分、前後のゆれがあっても乗り心地に影響しにくくなるからだろう。

つくづく、船は使用の目的とバランスだ。

のんびりクルーズでリビエラリゾートを楽しむ

今日は強風注意報が出ていて午後には海が荒れてくるのでできるだけ早くYBMまで帰っておきたい。
ということで予定通り7時きっかりに出航となった。

海は凪。漁船がちらほらと出ているので1.5海里ほど沖に出て城ケ島沖を目指す。
場外島沖から三浦半島まわりは少し海が荒れていた。
相模湾や東京湾の他のところは凪なのに相模灘はジャブジャブしている。1mぐらいの三角波が起こりやや船が振られる。
さすが<灘>だ。

07:00 リビエラリゾート逗子マリーナ出発
09:50 YBM到着

ゆったり、のんびり、おだやかなクルージングを楽しむことができた。
給油量は昨日からの往復で142L(満タン法)。
夜
夜はなんとなくキャンプ気分。

八景島ジェットコースター
前日は八景島に寄ってみました。今日は利用はせず、海からの探検だけ。

逗子マリーナ
逗子マリーナ


逗子マリーナの中でカニが泳いでいた。まみちゃんが撮影。
「へーそーやって君は泳ぐの?」
脚を動かさず、片腕だけを振って器用におよぐ。おまけに人面。面白かった。

凛花
凛花はデザイナーズな室内でくつろげる。


すごいところだ、相模湾

今日は5時くらいには目が覚めた。
船で泊まるのは初めてだが、アフトキャビンのドアを閉め、陸電で伝統を2個つけて寝たらなんとか寒くはなかった。
やはりまだこの季節なら毛布ぐらいは船に積んで起きたかった。

朝は新杉田駅のそばのデニーズで朝食。
ジュニアが先日持ってきてくれたエンジンオイルを2L入れた。完璧・・といいたかったが少しFULLラインをオーバーした。
漏斗がなかったので、コンビニで購入したプラスチックのコップの底に小さな穴を開けてチビチビと入れた。

オカザキヨットのジュニアが送ればせながら(失礼)小豆島のそうめんを「回航の成功祝い」で持ってきてくれた。ありがとうございます。

今日はミノア29の操作説明。回航の後で説明を受けるのが僕たちらしい。
ジュニアはミノアの回航点検も行っていてくれた。問題点が2点。
1点目は白色の航海灯が壊れているとのこと。女川港では点灯していたので、途中で割れたらしい。原因は海面から離れて海面にたたきつけられたときの衝撃。やはり海面からジャンプするのは体にも船にも良くない。
2点目は排気管の耐熱カバーが回航時の長時間のフル稼働で熱で一部溶けていたこと。これはすでに耐熱テープで補修をしてくれていた。

ジュニアはいろいろと船の点検をしてくれる。横浜ベイサイドマリーナは基本的にオーナー責任でメンテナンスをやることになっているので、僕たちのような初心者にはありがたい。

感激したまみちゃんはROYALの詳細地図をジュニアに発注していた。これで僕も等深線や暗岩を確認しながら東京湾や三河湾を走ることができる。

YBMで給油を済ませ、11時に出航。逗子マリーナまでの航海は好天気に恵まれ、のんびりと、快適な航海となった。2500回転から2800回転での操船。

途中、八景島も寄ってみた。

5m前後の向かい風となり速度は13ノット程度。このスピードになるとやはりオートパイロットがほしくなる。
部品の交換が待ち遠しい。

相模湾に入ると流石にヨットが増える。うようよいる。カタマランの47フィートクラスもいる。ディンギーもいる。ウィンドサーフィンもいる。手漕ぎボートもいる!1.5海里くらい岸から離れていないかというところに。
ルキアはその間をそろそろと走っていくと、ウィンドサーフィンはミノアの前を平気ですり抜けていく。すごいところだ、相模湾。

14時30分には逗子リビエラマリーナに到着。このマリーナは港湾案内によると、防波堤の沖にはかなり浅い水域があるので赤ブイの向こうから進入。逗子マリーナのビジターズバースの利用料は宿泊になると12000円。高い(汗)。
もっとも今回は施設利用をしない宿泊パターン。日帰り利用の場合はもっと安い。
コンセプトは往年のバブリーな感じを髣髴とさせる。マリーナには豪華なクルーザーが多い。ときおりランボールギーニがリゾートマンションの中を走り、ホテル前には黒のマセラッティクアトロポルテが路駐してあったりベントレーがお出迎えに来てたりする。

宿泊は「凛花」。リビエラリーマリーナの人もおいしい旅館で有名といっていた。
この旅館は設計が凝っていることと、オーナーが新作料理の研究に熱心で人気だ。創作和洋風料理といったところか。居室が4室しかないので土日はなかなか予約がとれない。日曜日の宿泊だったので予約できた。お値段はリーズナブルでビールやワインを飲んで二人で30000円くらい。お値打ちだ。

明日は月曜日なのでできるだけ早く名古屋に帰るために、朝6時45分には出たいと申し出た。弁当も作ってくれるという。

写真を色々撮ったけど、東京にインターフェースを忘れてきた。写真のアップはのちほど。

初めての船中泊

今、横浜ベイサイドマリーナ(YBM)のルキア号の中でパソコンを開いている。
夜の10時30分。ショッピングモールで陸電用の照明器具などの買い物と、イタリアンな食事をして船に帰ってきた。

船には先日オカザキヨットのジュニアにお願いしておいたエンジンオイルや木製ハンドレールのペイント塗料が置いてあった。預けておいた鍵でルキア号を開けておいておいてくれた。これで明日、いつでも出航ができる。

ディーラーさんがマリーナにあるというのは何かとありがたい。
オカザキヨットのジュニアはYBMのマリンショップの人もマリーナスタッフもみなさんがご存知の存在。なんと愛知県のNTPマリーナ高浜の浜ちゃんも彼と話をするらしい。
「彼、人なつっこいから話しやすいんで」
と浜ちゃんも言っていた。僕たちも鍵をあずけていつでも船に入って見てもらえるようにお願いしたが、そうしたサポートがオカザキ流なのか、オカザキジュニア流なのかは良く知らない。他のメーカーのように制服を着てのサポートでないだけに、ついついそのイケメンな笑顔に甘えてしまう。

船の中で宿泊するのは始めて。ショップに在庫がなくて今日のところはマリーナの今さんに陸電のコードを借りた。これはショップの人が教えてくれた。他にも泊まる人がちらほらといる。10時を過ぎて出航するヨットもいる。多彩な人が集まるマリーナだ。

「ゆりかごみたいで気持ちがいい」といいながら、ビールとスパークリングワインを飲んだまみちゃんはすでに寝てしまった。少し風が出てきてゆったりと船がゆれる。

僕はこれからやり残しているプログラムにかかる。ノートパソコンとAUのCOMA1XWINで通信ができれば開発もブログの更新もできる。

明日は昼ぐらいから逗子マリーナに行ってみる。

アルピナとミノアを持っているオーナーが他にもいるらしい

岡崎Jrが
「ミノアとアルピナを持っている人が他にもいますよ」
と教えてくれた。

変わり者としかいいようがない。

アルピナはドイツで年間800台しか生産されていない車。
日本には200台くらいが入ってきているらしいが、極めて少数派に違いない。ミノアは確か日本に「累積」でも20隻前後しか入ってきていないボートだ。その組み合わせをしてしまう人が僕たちの他にもいるということがすごい。

アルピナはオーバー300kmを出すことができるものすごい速い車のくせに(やったことはない。念のため)足回りはエレガント。
今日は秋葉原の石丸電気で展示品のパソコンを購入したが、アルピナを使った。トランクにはだかの「マウスコンピュータ」を乗せて運んで来た。問題なかった。こんな使い方ができてしまうところがすごいと思うのだが。
これがNEWスカイラインGT−RだったらやはりPCが不安だ。ポルシェの小さな後部座席にはだかの展示品PCを積みような人はいないし、積めない。

ミノアは遅いボートだが、外洋で安心だ。
気楽に8時間以上のクルーズに出かけることができる。しかも少人数で。
40フィート以上の大きなボートでも滑走型の船は波があると怖いらしい。外洋ではやはりトラディッショナルな排水型の船が強い。ミノアはもちろん排水型ではなく、半排水型だが、プロではないレベルでいろんな顔をした海を楽しむにはこれがいい。

アルピナもミノアも余裕ある実力が好きだ。
そんな車とボートを組み合わせて使っている人がいるとは。
「世の中にはやはりいいものを知っている人はいるんだ・・・」
と、つい自己陶酔してしまうのだった。







オイルの点検

今日はルキア号のメンテナンスのため、横浜ベイサイドマリーナに行ってきた。
気にかかっていたのはオイル。

先日の土曜日のこと。
NTPマリーナ高浜の浜ちゃんとお会いして無事帰還したことを報告したおり、
「オイルの事書いてないけどだいじょうぶかなあと思っていた。」
とご指摘いただいた。

確かに・・・。
実は毎日必ずやらなければならないオイル点検を回航中、たった1回しかやっていない!!

ミノア29は運転席の下にエンジンがあり、床のパネルを起こすとオイルの点検ができる。外に出なくてもOK。ただ、この床がとても重い。防音のためだが、ついついおっくうで始業点検を怠っていた。(←これ、危険な長丁場の回航ではもってのほかの行為!)やはり初心者です。

それでとても気になって、今日マリーナに行って点検をしてきた。はい。やはりオイルは減っているようだ。あれだけの回転数でまわしたのでやはり燃えるようで、半分を下回っている。ああ、恐ろしい。もちろん、まだ230時間くらいのエンジンなのでオイルが白濁しているようなことはないが・・・。

オイルを購入しなければということで、オカザキヨットのジュニアに電話したら、ちょうどマリーナの1丁目(C1バース)でアクアドールのメンテ中で、こちらに歩いて来てくれることに。

結果、4Lもあれば十分ということで、今度オイルを缶で注文しようと思う。
なんでもボートによっては時間1Lもオイルを喰うようなとんでもボートもあるとか。そんなエンジンだと回航中にいちころだ。
これからはしっかり点検して、オイルの方もどれくらいの劣化や消耗があるのかデータを取ってみようと思う。

回航必須品

今回の回航でなくてはならなかったものをあげるとしたら
1 不二ロイヤルGPS
2 プレジャーボート・小型船用港湾案内
3 俵型のフェンダー
4 ロープ
だと思う。
royal
不二ロイヤルのGPSはこれまでいろいろ見たGPSの中でもっとも見やすく、もっとも使いやすかった。
前オーナーはこのGPSをつけたままにしてくれていたのでたいへん助かった。
このGPSの詳細地図は出色だ。水深や洗岩、港の中までわかる。
もちろんGPSを過信するとかえって危ないが、なにもない状態で走るのと比べると安心感がまったく違う。

大洗に着く前にリアス式海岸の沖合いを操船しているとき。
僕はGPSを操作していて画面を<魚探>に切り替えてしまった。水深が見たかったので。で、どうやって元のGPS画面にもどすのかまごついている間、いつも方角や等深線を確認していたまみちゃんはパニックに。
ほんの何十秒もかからなかったはずだが、まみちゃんはしばらくむくれていた。それだけ海の上ではGPSはないと困る重要な存在だ。
坂本龍馬たちはGPSも港湾案内もなく岸を見ながら沿岸航法で日本を航海した。そりゃ何度も座礁するよなあ。

残念だったのは茨城あたりから詳細図がなくなり、標準図になってしまったこと。
もちろん、標準図もこれまで使用したものよりも詳しいが、詳細図の安心感とはまるで違う。ぜひ全国版を取り揃えたい。いくらするのかまだわからないけど。

港湾案内もありがたかった。水深や暗岩などの情報が記載されているので相当に危険回避ができた。海は急な天候の変化はあたりまえ。順調に見えていた航海が突然荒波に切り替わる。そんなときに避難港がすべて記載されていて、港に入るときにどこに気をつけるべきかを知ることができる港湾案内はとても便利だ。

俵型の黄色の大型フェンダーは魚港で大活躍した。
コンクリートの岸壁は厳しい。浮き桟橋のようなしゃれた設備は漁港にはない。港内でも船は引き波に揉まれる。風もしょっちゅう向きを変える。潮位も変る。
この大きなフェンダーがなければかなり船体に傷がついていたと思う。

瀬棚でロープの結び方が甘く、俵型のフェンダーが流れてしまったのにはびっくりした。あれがなかったらルキア号はボロボロだね。
ロープを4本購入したのもよかった。マリーナ仕様のロープだけでは漁港では圧倒的に足りない。またコンクリートの岸壁で擦れて切れてしまったものもある。
漁港ではビットが遠いところにしかない場合がある。そんなときは本結びでロープを継ぎ足してつなぐ。余裕を持って用意しておきたい。
このフェンダーとロープは小樽マリーナのスタッフがお勧めしてくれたもの。バッチリでした。

もちろんこれだけでは装備は足りないが、このセットがなければ回航は成功しなかった
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Profile

まーくん

2007年の夏に二小型船舶級をとりました。2008年1月一級に合格。
かみさんと娘の3人家族。
核家族なのに車、バイク、ボート、自転車、インラインスケートなど誰がどのように乗りこなせばいいのかわからなくなっている乗り物馬鹿。
2008年5月小樽〜横浜BMへの回航が成功。これからも長距離クルージングを追及していこうと考えています。

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