プレジャーボート航海記

Minor29で行く日本沿岸の旅。Minor29の購入から北海道〜横浜ベイサイドマリーナまでの回航・港・観光・宿泊情報。横浜から沖縄までのクルージングも成功、様々な寄港地での人情をご紹介。

2010年09月

    ニューポートのボートショー2010で栄冠を勝ち取ったボート

    2011年に新しくデビューする新艇を対象に、ニューポートボートショーから優秀賞が授与される。ニューポートのボートショーは40回目というから随分歴史があると思うし、権威がある賞なのだと思う。

    30フィート以下の部門にMinor25がノミネートされていた。やはり自分が乗っているボートの兄弟が評価されるとうれしいものだ。

    http://www.cruisingworld.com/webfiles/NFNP_10.pdf

    ノミネートされたボートは次の4艇
    1 PURSUIT DC260
    2 MINOR OFFSHORE 25
    3 SEA LEGS 7.1M
    4 CALLINEOTES 16 TENDER

    カールにコンペティターを聞いてみた。なんと、水陸両用のボートが新しくデビューしていて、それが非常に強力なライバルなんだそうだ。Minor25はオールドスタイルのボート。面白い対決となった。

    結果は「水陸両用車」が受賞することになった。残念と言えば残念だが、話題性という点から言ってそれはそうだなとも思う。

    IMG_2930
    SEA LEGS 7.1M

    カールは残念だとは言ったが、また新たな目標ができたのでやる気が出てきたとガッツポーズしていた。アメリカ人はだから強い。

    30フィート以上の部門でノミネートされたのは以下の6艇。
    1 GrandBanks Aluetian 53 RP
    2 AZIMUT 53 FLYBRIDGE
    3 PALM BEACH 50
    4 NORDIC TUG 39
    5 BACK COVE 30
    6 HUNT HBI RIB 30

    最優秀賞はPALM BEACH50だった。これはオーストラリア製の美しい船で、操舵室からの360度の視界がまたいい。バウの先の海面もよく見える。ミノアのようにサイドにすぐに出られないのはちょっと不安だが、これくらいの船になるとクルー不足に悩まされることもなかろうから、それでいいのだろう。

    VOLVOのIPSというポッドドライブを2基搭載しているところが技術的に進んでいるところ。IPSとは、船底にプロペラ付きのポッドが突き出ていて、そのポッドが360度ぐるぐるとどの方向にも回るもの。従って、ジョイスティックでバックも前進も平行横移動もできる。便利なものだ。重心バランスも良く、推進力を発生する効率もいい。

    スタン側の海面から上の部分をグッと絞ったスタイルがクラッシクな雰囲気を醸し出している(Taka)らしい。

    IMG_2952IMG_2958

    もっとも、僕は買えるわけないので、値段も聞かず、座ってみるだけにした。下記にPALM BEACH50を紹介するサイトを掲載しておく。

    http://www.ballastpointyachts.com/palm-beach-motor-yacht.htm

    ニューポート ボートショー

    IMG_2872IMG_2886IMG_2890

    ゴージャスなTakaの家に宿泊させてもらった翌日、いよいよニューポートのボートショーに行く。Takaが駆るGMのでかい車の後を必死についていった。それにしてもアメリカの高速は速いな。120km/h以上はみんな出している。

    今回のボートショーは、なんと!VIPでのご招待。VIPと扱われたことは、自慢ではないが日本でも一度もない。それが今回はお金持ちの人たちの避暑地、ロードアイランドのニューポートのヨットハーバーからだ。ロックフェラーの別荘だの、カーネギーの別荘だのが集まり、あちこちにでかい超豪邸がある。間口数百メートル?とも思える個人宅も。

    (といっても、ここがアメリカの中でも歴史的に高所得者層の別荘地としてであることは知りませんでしたが)

    そんなところからVIPで招待されても、いつ会場で怪しいやつだと思われつまみだされるかわからない。職務質問されて「I am a VIP」とか下手に叫んだらよけいだめな気がする。

    と思って、ぎこちなく会場に近付けば近付くほど、全然かしこまった雰囲気ではない事に拍子抜けた。確かに会場にいる人たちは、みなさんPoliteでいつも笑顔を絶やさないが、平均的な日本のボートショーの会場の雰囲気とまるで変わらない。良かった良かった。

    といっても、迷子になるといけないので、Captain Takaの後をしっかり離れないようについていった。

    IMG_2893IMG_2892
    会場に入ると、トローラー会場の入り口にいきなりMinorがあったので非常に安心した。知ったボートがあるというだけで平常心に戻るのは不思議だ。

    ここですぐにMinorの若き社長と握手。またアメリカの代理店のカールとも握手。日本から持参した写真を見せると本当に驚いてくれた。特に、4mを超える波の中を耐え抜いた写真を見て「良いテストになった」と。

    Takaは会う人会う人に、僕たちのクルーズを説明してくれた。みなさん口ぐちに
    "Crazy Cruise!"
    と言って握手を求めてくるが、決して罵倒されているわけではなさそうだった。

    その後は数時間、ボートとヨットを見て回った。楽しい船がいっぱいだ。

    IMG_2897IMG_2899
    IMG_2900IMG_2902
    IMG_2905

    夕食は会場の中のレストランでディナー。サイクロンの影響なのか、突風が吹く中、レストランは異常な盛り上がり。楽しかった。

    カールから英語版のホームページを作成してほしいと頼まれた。Takaも前からそうすべきだと言っている。30フィート未満のパワーボートでこんな距離を移動するのはひょっとしたら世界記録なのかもしれんともいう。PassageMakerなどのアメリカの雑誌にも記事を掲載してもらうとも。

    ほんとにえらいことになっていく。Takaも翻訳を手伝ってくれるという。尻込みする気持ちとは裏腹に、
    「わかりました。ぜひそうしましょう。」
    力強く答える自分に少々驚いた。

    IMG_2911

    宿泊は会場近くのヴィクトリア王朝風のインテリアが自慢の「民宿」で。
    IMG_2910IMG_2913

    深夜に宿に戻った僕たちは、玄関の鍵が調子悪く、開けられない。何度やってみても空かない。確か表から入れといっていたが。宿の留守電にメッセージを入れてみたが反応はない。

    しかたがないのでTakaに電話で連絡したら
    「オーナーがカギは自分であけるように言ってたよ。」
    という。そうかやはり自分でカギは空けるのかと思ってさっきと同じようにカギを差し込んで玄関を開けてみたら今度は一発でカギは空いた。あれれ?

    <ひょっとしたら僕たちは締め出されたのかも>と思っているから鍵を開ける事ができないのだった。<思いこみ>によって成功や失敗が左右される事を有意義な一日の最後に思い知った。

    僕たちは、ほんとうに疲れてぐっすり眠った。


    ESSEXマリーナを訪問

    IMG_2866IMG_2860IMG_2861

    2010年9月15日 ジェットラグさんの家を訪れた日の夕方、コネチカット川の河口から内陸へ入ったところにあるESSEX Marinerを訪問した。ジェットラグさんのホームポートだ。完全な淡水のマリーナだ。

    マリーナの歴史は長い。マリーナがある地域の家の門には、ときおり年号が掲げてある家がある。例えば1915のように。これは、その家が歴史的価値があると認定され、税制など家屋の保存のために有利な条件が与えられている事を示している。

    そういえば、日本でもレストランなどに「Since 2003」といった年号を看板に書く店が多いが、アメリカの真似をしたんだろうね。

    というわけでESSEXは由緒あるマリーナということがおわかりいただけたろうか。アメリカはボート遊びの歴史が長く、遊び方も遊んでいる人の層も厚いということだ。

    ジェットラグ号はSeaRayの31フィート。ピカピカでかっこいい船だ。

    ジェットラグさんは仲間からTakaと呼ばれている。船の名前と混同されるので、これからはTakaと呼ばせてもらいます。夕暮れも迫り、Takaと、Takaの奥さんのジャネットとまみちゃんと僕の4人でマリーナのレストランで食事となった。

    僕はとてもおいしいシーフード料理を食べた。店内はリタイアしたボートオーナーばかりだが、みなさんとてもとてもお元気だ。ほとんどがご夫婦、というか全員がご夫婦で、美しいマリーナでボートのある生活を楽しんでいる。

    本格的なジャズの生演奏を聴きながら、ゆったりと日が沈むのを眺める・・・。うーん、なんておしゃれな・・・。

    見知らぬアメリカ東海岸をしょぼいGPSで走る

    IMG_2859IMG_2868

    ブログの世界は面白いものだ。

    このへんてこな<航海記ブログ>の読者のひとりのジェットラグさんは、僕たちが横浜から沖縄まで1500km以上の旅を終えたことをアメリカのミノア代理店に紹介して下さった。また小樽から横浜まで、やはり1500kmに及ぶ回航した事も合わせて紹介して下さった。おまけに・・・

    「貴社はほんとうにすばらしい船を造りましたね」と。
    「貴社もすばらしいが、乗っている人もすばらしいね。」と。

    僕たちにとってはたいへん光栄で過分なメールを送ってくださったのだった。

    その話は瞬く間にフィンランドのサリンズ社に伝わり、さらにアメリカのフィンランド領事館にまで伝わり、あっという間に僕たちはフィンランド領事館のレセプションに招待されるという事になってしまった。

    何しろ僕たちは普段からパーティーとは縁遠い。ましてや領事館って国を代表するような人が行くところと思っている僕はとても焦った。

    しかしMinorのメーカーの社長がとても喜んでくださり、「ぜひ会いたい!」と言っているらしい。

    国内ではいろいろあって、日程が大変だったが、せっかくのお話なので領事館のパーティー?に行く事にした。ただ・・・僕はどんな服を着て、どんな会話をするのかわからない。

    まみちゃんは和服がいい?とか言い出す。そこでジェットラグさんに服装について何度も聞いてみた。

    なんでもカジュアルでいいらしい。ただ、カジュアルというのも幅が広くてわからない。不安はあったが、僕たちが普段着ている服の中でもちょっとよそ行きに着るくらいの服がそれにあたるらしいという事で、ポロシャツとスラックスくらいにしようという事で2010年9月14日、僕たちは日本を出発した。

    ジェットラグさんはアメリカン航空の国際線機長。アメリカで働くたった2人の日本国籍パイロットのひとりだ。ここは当然、アメリカン航空のチケットを購入すべきところだが、HISへ行くと激安チケットがコンチネンタル航空にあったので、そちらを購入した。ジェットラグさんごめんなさい。

    チケットが安かったのは良かったがJFK空港ではなかったことが災いした。後で知ったが、コンチネンタル航空の飛行場はニューアーク空港といってニュージャージー州にある。渋滞が激しい、高速道路が複雑なニューヨークを通り過ぎなければならない。

    アメリカのカーナビ(GPS)はしょぼい。吸盤でフロントグラスにくっつけるタイプ。GPSは正確な住所を入力しないと目的地がセットできない。しかも古くてジェットラグさんの住所が登録されていない。だから目的地がセットできない。さらに電源アダプターの接触が悪く、頻繁に電源が落ちる。

    そうした中を、ニュージャージー→ニューヨーク→コネチカット州と移動するのが課題となった。

    特にニューヨーク市内は難しそうだ。超複雑なルートに加え、<右側通行>のアメリカの道を走らなければならない。僕は、「まるで水深がわからない見知らぬ海を走る航海のようだ」と思った。

    レンタカーに搭載するカーナビ(GPS)は当てにならないが、コネチカット州がどちらの方角にあるかはわかった。成田に初めて来た外国人が鎌倉までカーナビなしで走るようなものといえばわかりやすいだろうか。

    まずはコンビニで今自分がいるあたりの地図を買い、自分たちの位置を確かめた後、めいっぱいカーナビのレンジを広範にして読めない英語標識を読みながら、コネチカットまで走る事にした。

    走ってみると案外アメリカの道は走りやすかった。ニューヨークはやはり緊張したが、それでもすぐにマンハッタンの「摩天楼」は遠くからでも視認できる。そのうちルート95号を見つけ、目的地にたどり着く事ができた。

    ようやく到着したジェットラグさんの家は、想像を絶する豪邸だった。さすが、アメリカン航空パイロットの第一人者の家だった。

    ルキア号、台風直撃を乗り切る

    ルキア号は無事だった。

    風はやはり半端ではなかった。小さな船は吹き飛ばされて転倒し、なぎ倒された街路樹も多かったという。

    前日台風準備を済ませていた。トンブロックにトレーラーをロープで固定し、船首を南に向け、「来るなら来い!」という体制で台風を待っていた。風が強かったのでやはり固定しなければ危なかったとも。

    城山建設の宮城社長には、奮闘していただき、ほんとうにありがたかった。
      blue-7
      最新記事
      livedoor 天気
      Profile
      • ライブドアブログ