「初心者が北海道から回航を行うのは無謀だ。」とはやはり見識のある意見。
・西風で前に進めないかもしれない積丹半島・カムイ岬
・龍も飛ぶ竜飛岬
・日本有数の流速の津軽海峡
・霧にむせぶ三陸海岸
・旅の仕上げには春の突風が吹きあれるかもしれない遠州灘もある。

これらすべての場所について僕たちはボートで航海したことはない。回航屋さんというプロ集団がいる。安全に夜を徹して船を回航してくる集団だ。いちどお目にかかりたいとも思う。浜ちゃんは
「回航屋さんに同乗してもらうというのはどう?」ともいう。
でもやっぱり気を使いながらの回航というのもねえ。

サービスを委託した場合、費用面ではどうだろうか。
4日間で
(1)1200マイルの燃料代 20万円
(2)2人分の人件費  40万円
(3)保険 10万円
(4)消耗品等 5万円
で、合計75万円となっても不思議ではない。あくまでも自己試算で見積もりをとったわけではないが・・・。

陸送はどうか。マリンウェーブ小樽のスタッフによると、トラックのチャーター、上げ下ろし、フェリー代金、燃料代、高速代、人件費等で60万〜70万円というのは覚悟しておいた方がいいとのこと。簡単に言えば回航予算は70万円。十分なエンターテイメントを実行できる予算だ。

それだけのお金がかかるんだったらやっぱり自分で回航したい(まみちゃん)。確かに、難関が続く場所はやはり魅力がある場所だ。リスクはある。だからこそリターンも大きい。日本一週ヨットの旅を敢行された諸先輩方も、航海するのは始めての場所ばかりだったはずだ。それにボートとヨットとでは嵐からの逃げ足の速さが違う。
というわけで、結論は小樽から愛知県高浜市までのセルフ回航を選択!となった次第だ。

リスクを回避するための作業はやはり楽しみとは別の作業。これはコツコツと行う必要がある。それは自分の役割としてきちんと行っておこう。