ぼくの仕事はある分野の業務パッケージのプログラム。小さな会社なので設計からプログラムまで自分たちで全てこなす。

「プログラマです。」
というと人は反射的に
「ITですかあー。頭がいいんですね」とほめてくれるが実際はそうでもない。

製品の開発から何年か経って、後で修正の必要があってプログラムを見ると、これからやろうとした対策がすでに打たれていたりする。
本人はまるで覚えていないので、非常にびっくりする。確実に過去の自分の方が賢いことに打ちのめされる。
そんなときはすぐに<若年性認知症>を疑う。仕事をする必要がないことを喜ぶ前に、ゾっとする。

頭痛がしても、肩こりがしても、目がかすんでもすぐに若年性認知症ということばが思い浮かぶ。
渡辺健さんの「明日の記憶」を見たせいなのかもしれないが、確かに、昔と比べて物覚えは絶望的だ。

海に出ると、目がよくなるというのは本当かもしれない。
師匠のヨットとかシーレイ230DAに乗ると、水平線の向こうの方を一生懸命見る。
もちろんGPSはあるが実はあまり見ない。海を懸命に見る。遠くの島を見る。ブイを見る。浮いているものを見る。小さな船影がオンコースなのかどうかを見る。
そんなことを続けていたら、目が良くなった。と思う。

ただ、記憶力の方はよくなったという実感はまったくない。ますます心配になってきている。

ブログを書いておくと、あのときあそでまみちゃんがこういうおかしなことをしたという事を忘れないので面白さを何度も味わえる。