僕の車はアルピナのB5だ。この車はいい。
もちろん走りはすごい。スカイラインGT−Rが新しく出て、加速性能において遅れをとった。
が0−100m加速で4.6秒はいまだに市販車レベルではめったに見当たらない数値だ。
フェラーリのようにこれ見よがしのところがない。
ポルシェ911ターボのようにグラマラス過ぎることもない。
GT−Rはすばらしい車だが、実質2人乗りだ。
普通に使える。
まみちゃんはそれこそホットヨガで汗をかきに行くような普段使いでもこの車を使用する。
名古屋の有料駐車場においてあるときは、ほとんんどの人がそれほどの高性能を発揮するモンスターであることを知らない。
ひょっとすると、オーナーの人たちも知らない。
セレブなゆかりちゃんのさらに上をゆくセレブなお友達の女性オーナは、この車を「乗りやすいし安い」と評した。
燃費もいい。高速で8kmは平気で走る。VWのトゥアレグの場合、長距離に出ても90Lのガソリンタンクがすぐに空になる。
僕たちが住んでいる地域は名古屋の中で最もレクサスが多い地域だ。本社がこの地域にあるのだからあたりまえなのかもしれない。
どこを見ても白いレクサス460か黒の600h。
最近、ご近所の若い社長もとうとうベントレーのコンチネンタルGTからレクサス600hに替えてしまった。
確かにレクサスは非常にいい車だ。現在購入できる市販高級車の中で最もお買い得なのかもしれない。
でも、アルピナB5のさりげなさと凶暴さは、かってGT−Rがそう呼ばれていた「羊の皮を被った狼」の称号にむしろふさわしい。
かってのGTRとの違いは、あるときはほんとうに羊であり、あるときはほんとうに狼になって咆哮を発しながら
野山を駆け回ることだ。けっして<羊の皮を被っている狼>ではなく乗り手の意思によって人格を180度変えることができる点にある。
そうした癖の強い貴婦人と今日はどのように付き合おうかと考えるだけでも面白い。
あ、まみちゃんのことではありません。