08:00 マリンウェーブ小樽出航
10:30 積丹半島通過
11:00 神威岬
12:20 燃料補給のため岩内に寄航 230L補給
13:20 岩内出航
15:00 風が強くなり、寿都に避難することを決定
16:30 寿都に避港

今日は小樽マリーナを出て、積丹半島、カムイ岬をかわし後は江刺を目指す。
北海道の積丹半島、カムイ岬はほんとうに絶景。
あのトンネル崩落事故の記憶が甦る。

満タン近くになっていた軽油だったが、思ったよりも燃料消費が多い。積丹半島ですでに2/5近くを指している。
無給油で江刺までは無理なので岩内を目指す。

岩内に寄航したとき、漁船の引き波に大きくあおられて危うく手すりをコンクリートにすりそうになった。
港には給油設備はなかった。ガソリンスタンドを探さなければならない。
上陸してまみちゃんがスタンドの場所を聞くために民家に入って出てきたとき、
軽油を積んだタンク車が通りかかり、給油車を止めてくれた。あり得ないタイミングの良さだった。

給油も終わり、岸壁に座り込んで食事を済ませた後は江刺を目指す。
岩内を出たときは非常に波もおだやかだった。
「たいくつだあ」
とまみちゃん。確かにすごい絶景だが、同じ風景なのでどうしても見飽きる。

途中、トドやアシカ、イルカが何度も見える。
「船の数よりも多い」
ととくちゃん。アシカたちはルキアが近づくと確認のためか海に高く顔を突き出しこちらを見る。面白い。

弁慶岬が近くなるにしたがって波が高くなりぜんぜん前に進まない。
オカザキヨットのジュニアにまみちゃんが電話すると低気圧が近づいているらしく避難したほうがいいとのこと。
波も1mくらいになっている。

そこで迷ったが寿都に転針。
3マイルくらいなので近いと思ったが寿都は完全に向かい風なのでなかなか近づかなかったが
波を交わしながらなんとか寿都港に入った。

空いている岸壁を探し、どこにつけようか迷っているうちにどんどん船体が流され、あわや舫っている船に衝突という事態に。
「ぶつかるう!!」
というまみちゃんの叫び声に若者の漁師が二人走り寄ってきて助けてくれた。
ほんとうにいい人たちだ。

船をもやいをとるときの徳ちゃんの動きはさすがだった。もし、とくちゃんがいなかったら、船体に穴が空いていたかもしれない。

助けてくれた若者の漁師さんに聞くと今日も明日も海が荒れるので漁に出ないそうだ。
トドのほうが船よりも多いはずだ。風が強かったのでみんな海に出ていなかったのね。

宿は六条館。
寿都にある「ゆべつの湯」で温泉に入ることになった。
「お湯に入るのに歩いていったらしばれるからだめだあ(北海道のアクセントで)」
と、宿の奥さんは車まで貸してくださった。

ルキア号は初日からこんな日になってしまったが安心して走れる船だ。
復元力が強いというよりも、横揺れが少ない。船内機船でフライングブリッジがないせいか。
いい船だと思う。

北海道の人はみんなほんとうに親切だ。海の航海以上に感激した。

疲れたので8時30分だけど、寝ることにした。信じられない給油カムイ岬波