ベトナム中部クアンビン省の川で25日、約80人が乗った渡し船が沈没したという。なんと、通常12人乗りの小型ボートに80人乗ったという。
このニュースを見て、不謹慎だが「乗れるもんだなあ」と思った。

実際にルキア号で実験するわけにはいかない。しかし、小型ボートに「いざというとき」にどれくらいの人間を乗せることができるのかは知っておいてもいい。
「いざというとき」とは、あのハドソン川のように飛行機が東京湾に不時着したときのような場合だ。

ハドソン川の救助の光景を見ると、観光船のほかにボートが救助にむかっているのがわかる。結構、乗せて助けていた。
落水した人や沈没しそうになっている人を救助する場合もあるかもしれない。

ルキアは長さ8m、幅3m。喫水線あたりの面積はこの60%くらい。
排気管口の高さぎりぎりまでしか喫水オーバーできないだろうから、それがだいたい30センチくらい。
3m×8m×0.6×0.3m=4.32トン・・・意外に大きい。
60kg平均として70人以上になる。ベトナムの事例とピッタリだ。小型ボートに静かに人を乗せて運んだとき、沈むか沈まないかのレベルまで乗るとすると80人前後ということか。

この数字は150人の半分までは助けることができるということだ。
羽田沖で不時着があったときに備えて(←ないって!)頭に入れておこう。