今年の2月はピンチだった。一時はルキア号を手放さなければいけないかと思った。お客様の意識が収縮して、かなりのお客様のソフトウェアの導入予算が消えたりしたときもあった。

もちろん自動車産業の場合には依然として予断を許さない状況だが、回復の兆しも。
お客様の中にはドイツの高級スポーツカーの中古車を販売しているところがある。中古車価格が安くなったら買いやすいし、地代が安くなったからか、その企業はお客様来店用の駐車場が拡張されている。ピンチの中に、チャンスもあるらしい。

医療や福祉分野は雰囲気が戻ってきていて、年度末ということもあり、以前より活発だ。景気対策の効果が出てきたのかもしれない。不景気もマスコミが増幅しているのかもしれない。政局で景気対策が遅れたのが良くなかった。政策が早ければ暮れのピンチは無かったろうに。

ピンチになって、どんなものが大切で、どんなものが無駄なのかが良くわかった気がする。東京芝浦の高層マンションは自分には合っていなくて、横浜の下町の手ごろなマンションが合っていた。ただ、表の道を重量車両が通るたびにマンション全体が揺れるのには閉口する。地震があってもわからない。

近くのよこはまばし商店街は毎日買い物に行く。こうした商店街は大切なものだ。こうした商店街が全国的に無くなってしまったのは惜しかった。2000年の大店法改正は間違いだった。歩いていける所にいろんな店があることはそれだけで価値がある。

ボートは大切なもののひとつだ。今年で55歳になるので、そろそろ全国の巡業は少なくなるといいなと思っている。かわりに、ルキア号でのんびり営業に行けたらいいと思う。これは夢のひとつ。巡業で立ち寄った漁港に係留してボート旅行と仕事を兼ねることができたら最高だ。

ルキア号は、インターネットにいつでもつながるのでスカイプで連絡もできれば、サーバーにアクセスすることも可能だから、仕事もできる。ただし、そんなに釈迦力になって開発するのがいいわけでもない。そろそろ若い人たちに開発をバトンタッチすることも必要だ。