マリンエンジンは冷却水である海水が熱交換器を通してエンジンの冷却を行う。
排気ガスは冷却水とミキシングされ、排気ガスも冷却される。
ついでにマフラーの中でさらに撹拌されて消音と冷却が進み、船体のスタンFRPの壁を通り抜け、外部に出て行く。

時間の経過などの原因によってマフラーの接続部から冷却水である海水が船内に漏れ出すことがある。
例えば、あまり高回転で長時間走り続けると、マフラーが熱を持ったり、圧がかかったりして劣化が進むということもあるかもしれない。

ルキア号の整備で、排気系の最終的な位置にある写真の部品(正確な名前は知らない)が見てわかるように劣化していた。

排気ガスと冷却水のマフラー

この故障は、まみちゃんが見つけたようなものだ。整備がひととおり終わり、
「ついでに排気パイプもみてくれる」
という一言で。マフラー部分のカバーが劣化していたので、剥がしてみると、海水が・・・。

エンジンの回転があがり、圧がかかると、ちょろちょろと水が漏れる。これが、クルーズの後でビルジが貯まる原因だったのだ!!
まだ量は少ないが、クルーズ中にこの部品がドバッと裂けたり、外れてしまったりしてしまうと、あっという間に後部の船室が水浸しになってしまう。

故障箇所があることがわかってしまうと、応急処置してクルーズに出るわけにはいかない。
オカザキヨットのジュニアがすぐにミノアのメーカーのサリンズ・バーターに連絡して部品の在庫確認。今日、出荷してもらうとして、4〜5日には到着しそうという。ヤンマーが同じような部品をもっているのかもしれないが、ミノア用のものが確実だ。

シャフトには問題がなかったが、こうなると、他にもバウスラスターや舵周りなど、漏水の点検しなければならないところがありそうだ。

というわけで、ロングクルーズに出かけられなくなってしまった。思えば、最初にコメントでみなさんに教えてもらったときにすぐに本格的に原因を調べればこんなことにはならなかった。反省。

出航前に徹底的に点検した方がいいと、みなさんに教えていただき、おおげさではなく、命拾いした。感謝です。

まみちゃんは
「じゃあぁ、バイクで温泉!」
という。頭の切り替えが早い。
「ルキアが整備できたら本州を1周して北のほうの温泉に行くということもいいなあ。」とも言っている。なぜそんなに温泉にこだわるのかというと、からだの冷えとガンとの関係についていろいろ知ったからだ。その真偽はさておき、温泉に入ってのんびりすることは何かにつけていいことなんだろね。

お盆休みに入った。とりあえず、福島あたりの温泉に向けてバイクで2〜3日、走ってこようと思う。