2022年5月12日、横浜ベイサイドマリーナにSargo31 Exploreが到着した。
 2022年3月22日出航予定だった。それから約2か月でフィンランドから横浜に到着した。
 半導体の調達の関係でフィンランドでは間に合わない機器が多く、船の完成が大幅に遅れたらしい。しかし、何時までたっても戦況は悪くなる一方。
 いつ入るかわからない電子機器を待つより、日本で取り付けられるものは日本で取り付けることにして、とにかく配線や配管だけ完了して出荷という判断をしたとのこと。このあたり、納期との兼ね合いでオカザキヨットの皆さんも胃が痛い状況だったと思う。
 今はフィンランドだけではなく、世界中のいろいろな場所でリスクが高まっている。今の国際情勢では7つの海を超えて日本まで運ぶ間に多くの危険が待ち受けている。出航時の様子はまだ聞いていないがとても緊迫していたのは間違いない。改めて、日本の産業や生活は海運と海洋の安全に携わる人たちに支えられていることを思う。輸送に関わられたみなさんありがとうございます。

■外観

いやあカッコいい船だ。
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この船を選ぶまでにいろいろな候補があったが、SARGO31にして良かった。
陸上で見ると全長10mの船って大きいね。31となっているが実際には32クラス。

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ラッピングの SARGOのロゴがかっこいい。
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以前乗っていたMINOR29DCはもうちょっと絵本で出てくる船のようなかわいい形だったが、SARGO31はよりシュッとした感じになった。
キャビンは船体が長くなっているのとエンジンが後方に移ったのでより広くなっている。

SARGO31は現行のアフトドアモデルとハルは共通。そのためか今回のボートはハルの型が新しく建造されたという。年式によって少しづつ形も違うとか。

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■質実剛健の濃紺のExploreデザイン 

 このボートが目を引くのが3色に塗り分けられた船体。グランドバンクのスイーストベイにもこうした色の組み合わせはあった。クラシックな感じに黒のステンレスにマッドブラック塗装のハンドレールが渋い。

 後方にさりげなくExploreのロゴが入る。Exploreは「探検」という意味だ。どんな状況でもホームポートに無事に帰ってこられるボートだけがExploreという呼び名を許されると思う。トヨタのランドクルーザーみたいに。

 海は都会に近いところでも非常に危ないところ。ちょっとそこまでお出かけしても普通に探検になる。三河湾にもスナメリがいるし、下手するとクジラが迷い込むこともあり得る。ぶつかったらたまらない。危険を避ける装備と信頼できる船体があってこそExploreができる。

 スピードは出る方が余裕があってなにかといい。でも実際にはピードを出せば出すほど乗り心地は悪くなり事故のリスクも増す。一応カタログ上では40ノット越えが可能らしいが、三河湾でそんなに出したらたとても怖い。ラグナマリーナのそばはディンギーだらけだし。このボートで25ノットくらいで走ったら乗り心地が柔らかくていいだろうね。
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 ボートは高性能にはなったが以前のような長距離の冒険はするつもりはない。ただし、近くの小島や鳥羽や尾鷲あたりの入り江はこどもたちと「探検」したい。