プレジャーボート航海記

Minor29で行く日本沿岸の旅。Minor29の購入から北海道〜横浜ベイサイドマリーナまでの回航・港・観光・宿泊情報。横浜から沖縄までのクルージングも成功、様々な寄港地での人情をご紹介。

ロングクルーズ

    自船を信じている限り、船は自分を裏切らない

    takaさんのコミュニティサイトに入って、お持ちになっている船名が「jjet laag」とあった。が、語学力の低い私は「時差ぼけ」と結びつかなかった。ジェットパイロットであるtakaさんから解説をいただいて「いい船名だなあああ!」と思った次第。
    横浜ベイサイドマリーナにもいろいろとんでもない船名もあり、船名と言うのはたいへん興味はつきない。

    タイトルはつきくもさんのことばだ。簡潔だがつきくもさんの生き方が伝わる見事なことばだと思う。

    僕の場合、未熟者でそこまでの達観は得られていないが、ボートと人間とのアナロジーについていつも感心させられることがある。

    船はメンテナンスをしたくなる動物だ。

    船のメンテナンスをサボると・・・
    藻が船底を覆い、
    海水がビルジとして船内に入り込み、
    バウスラスターが固まり、
    舵が回せなくなったり、
    ジンクは溶け、
    ロープは硬化してボロボロになり
    いろんなところから塩が吹き
    カビが生え
    たりする。

    冷却系、燃料系はもっと深刻で、海上でストップして操船不能になってしまったりすると即刻事故だ。
    これが航空機だったら、それこそ一巻の終わり。

    メンテナンスをしていると、船はいい子になり、円滑で、快適で、安心した動きをしてくれる。
    船に対して行った行動と行動の結果の関係がダイレクト。
    望ましい結果を得られる行動はどんどん増え、そうではない行動はどんどん減る。

    僕は怠惰な人間なので、ルーチンワークを守ることは苦手だ。でも、船の場合だと、結果を船が出してくれるのが楽しくてメンテナンスを自らしてしまう。
    もっと、もっとかわいがりたくなる。
    そうして美しく、元気になった船に海の上を運んでもらうと、船に感謝する気持ちがわいてくる。

    ここでやっぱり感じてしまうのが、
    「ルールを守らないと罰せられる」
    ことと
    「可愛がると船がお返しをしてくれる」
    という差。誰だって、後者の方が幸せ感を感じるに違いない。

    船はもちろん生き物ではないけれども、それを相互信頼関係というならば、そういえるのかもしれない。

    これからも、「手間」が価値となる商品や活動が増えると思う。ボートとバイクはその典型だが、農業や釣りなどの活動もそのひとつといえるのかもしれない。

    バイクもいよいよ検定のみ

    つきくもさん、ありがとうございます。
    現在の老師様の師匠のお方とご面談されるというのがどれほどの事なのか、自分のような俗物にはわからないのですが、たいへん得がたい機会であることは想像できます。

    つきくもさんのレポートを読むと、五島列島のまわりの海はやはり大変そですね。ボートの操船を最初に教えていただいたNTP高浜マリーナの浜ちゃんは
    「灘は伊達に灘という字が使われていない場所なんだよ」
    と教えてくれました。日本の沿岸にはいたるところに灘がありますが、そんな場所を情報に刻み、乗り越えてきた先人の人たちの勇気と偉業に感謝しなければならないと思います。

    話は変わって、自動二輪教習の報告。
    10日、まみちゃんの教習風景を自動車学校にこっそり見に行った。
    目線も良くスラロームもいい感じ。
    特に、急制動の際に40kmで制動ラインに突っ込むときのめりはりが良くうまい。
    その日、案の定、普通二輪(AT)のみきわめをもらって帰ってきた。
    これで彼女はいよいよ今度の土曜日の検定を残すのみになった。

    僕も今日、第二段階のみきわめがもらえた。
    今度の日曜日に検定だ。
    最初は最後まで行くかな?と思ったが、トータル2時間オーバーの14時間でなんとかここまで来た。

    平常心で望めば、二人とも今度の土日に検定パスできるかも。


    スラローム入り口スラローム次を狙う視線

    好事魔多し

    翌4月12日、横浜に帰ることにした。
    波浮港には11時30分に到着。風があり、港の外の波は比較的高く、白波が立っている。天気図から、だんだん風が弱くなってくることが予想されたので、波浮港でのんびりと出港準備。
    問題はアンカーをどうやって抜くか。今回はスタンにアンカーを降ろしているので、ペラに絡ませないよう、充分に気をつける必要がある。

    まみちゃんはスロットル、僕はアンカーの引き上げ。アンカーをバウにまわしてウィンドラスで巻き上げようと、引き上げたロープをバウに持っていった。ウィンドラスに掛け、ロープを巻き取っていくとロープがガンッ!と止る。ウィンドラスに巻きつけている時にロープから目を離したのがいけなかった。ロープがたるんでプロペラに巻き込まれたらしい。

    まみちゃんは
    「バックに入れると変な音がする!」
    やった・・・。ペラにロープが絡まった。
    「舵がぜんぜん効かない」ともいう。
    それからはパニック。前にも後にもいかない。風がルキア号をゆっくりと大島丸の方へ押し流していく。

    まみちゃんは「ジュニアに電話しよお」とオカザキヨットのジュニアに電話。
    「もしもし、今忙しい? 実は今ピンチなんだけどね。」と切り出す。やけに落ち着いた電話だが、要領よく説明すると、
    「まずはなんとかボートを止めて。大島はダイバーがいるからダイバーを探してロープを切ってもらって」との指示。

    そうだ、ボートが漂流するのはまずい。風に流され大島丸に接近中だ。ここでフォールディングタイプの予備アンカーを思い出す。
    重いフォールディングタイプを持ち片手でアンカーの傘を開き、
    「今が君の出番だよ。」と念じつつ、それ、海に飛び込め!とアンカーを抱え、チェーンを手繰ったら、ロープとチェーンがつながっていなああい!!

    ぐうああああああ、そうだった、先日アンカーロープを交換した際に、横着してフォールディングアンカーにロープをつないでいなかった。
    焦った。ものすごく焦った。焦りながら、急いでアンカーチェーンとロープをもやいで結び海に投げ入れた。

    スクリューは動くのだろうか、とまみちゃんと交代してスロットルを前進に入れたらなんと動いた。
    動く!?動くならバウスラスタと前進だけで着岸だぜ。アンカーはいらない。まみちゃんと再び交代してアンカーを抜きにいく。
    沈めたばかりのアンカーのロープを引くと、なああんとおお、ロープの先にあるはずの予備アンカーがなああい!
    焦って、もやい結びでつないだのが悪かったらしく、海の中であっさりほどけてしまったらしい。

    おっと、着岸だ。悔やんでいる暇は無い。「まみちゃん、前進に入れてスラスタで方向を変えて着岸」と言おうとしたが、声がでない。喉がからからに渇いて、運転席のまみちゃんまで声が届かない。
    お茶だ、お茶を飲めば声がでる。そこでまみちゃんのところに駆け寄り、「スラスタと前進だけで着岸しよう」というべきところを
    「まみちゃん、お茶・・・」
    と言ってしまった。
    「お、お茶!?今、この時にお茶ですかあ!」
    とまみちゃんに呆れられた。

    なんとか、コントロールして岸壁に近づけたら、こちらの様子を見ていた若い漁師さんが舫をとってくれた。着岸は簡単だった。
    漁師さんはペラに絡まったロープを見て、切ればなんとか取れると思うと言ってくれた。
    「ダイバーさんはあそこの漁協に行けば見つかりますか」
    「今日は漁協は休み。なんなら僕がもぐってあげる」
    といって、家からスキューバの機材を持ってきてくださった。奥さん(彼女?)とご一緒だったが、ロープが絡まって立ち往生になったんだろうなと思ってみていてくださったのだ。

    すぐにレスキュー作業は始まり、いきなり海に飛び込んでロープを切って下さった。
    ダブルの舵の周りをロープが一周し、さらにシャフトに絡まっていたそうだ。だから舵は効かない。
    ペラと舵やシャフトはなんともなっていないそうだ。舟艇まで細かく見てくれた。親切な人だった。
    ほんとうにありがたかった。奥さんもきれいな人だった。思わず記念写真を撮らせてもらった。
    こういうことがあるたびに僕達はなんと運がいいんだろうと思う。

    帰りは大島周辺では波がやや高かくスピードも10ノット以下だったが、そのうち波は収まり順調に横浜ベイサイドマリーナまで帰ることができた。
    舵も効くし、異音も無い。まっすぐに走る。どうやらなんともないようだ。スピードも15ノット出る。

    敗因はやはりウィンドラスで巻き取ろうとしたことだ。
    今後、漁港に着岸するときは、やっぱり横付けだ。どうしてもというときはスタン側を岸壁にしようと思う。

    緊急時になると、まみちゃんの方が常識があるように見える。いや、もともと彼女の方が度胸があるといったらいいのか。まみちゃんは
    「スラスタが動いたし、フェンダーでサイドは固めてあるし、風で流されてもペタッと船に横から張り付けばなんとかなるかな」
    という。そうかもしれないが、自分はそんなことになったらと思うとゾッとする。
    しかし、その落ち着きや覚悟が失敗を拡大しない秘訣なのかもしれない。
    自分はまだまだ修行が足りない。

    横浜ベイサイドマリーナに到着したらちょうど船具市場さんがいた。
    以前から欲しかった、ルキア号に適正な大きさのダンフォース型のアンカーを注文したのは言うまでも無い。

    今日の大島は穏やかな海だった

    つきくもさん、進水おめでとうございます。ご無事で何よりです。

    今日のルキアのマリン生活は大島。
    6:50分、横浜ベイサイドマリーナを出港して、一路、波浮港を目指す。
    大島まで、波らしい波がほとんどなく、3000回転、15ノットで順調にクルーズ、10:15分には波浮の入り口まで来てしまった。横浜ベイサイドマリーナから波浮港まで3時間強だ。こんなに海が穏やかな日はめずらしい。

    あまりにも順調なので、式根島はいけないかとか、名古屋本社へ突然行くのはどうかとか、いろんな提案を受けたが、名古屋はともかく、式根島や神津島は給油場所や港の情報が不足していて怖いので
    「まずは予定の目的地に行こう」
    となだめた。

    大島遠景波浮港




    波浮港に槍付けするとき、練習船の「大島丸」の先生らしき人に舫をとってもらった。ありがとうございます。今日は波浮港には他のヨットやボートが多いかとも思ったが、意外に少なく、ヨットが1台、ボートが1台港に入ってきただけ。しかも両方すぐに出て行ってしまった。

    槍付後大島丸とルキアルキア号




    次のバスは13:30分。2時間待ち。2時間はたいくつなので、タクシーに来てもらって元町の旅館まで移動。タクシーは光岡自動車製だった。伊豆大島にこの車がいるとは・・・。

    光岡タクシーの運転手さんも伊豆大島でこの季節これだけ凪の日が続くのは「異常」と言っていた。そうだよね。

    昼ごはんは元町の「紀洋丸」で食べるのがいい、と運転手さんに勧められたので行ってもらった。「雑魚定食」というランチを食べたが、旨かった。こうしたネーミングは、伊豆大島ならではの想像と期待が膨らんで結果OKだ。手作りはんぺいは絶品。だしが効いた吸い物も、やや味が濃いがうまい。
    「バリ島のタクシーにどこがいい?と聞くと間違いなくタクシー運転手にお金が出てんだろうなあっていう店に行ってしまうけど、日本は正直でいいね」とまみちゃん。

    紀洋丸みごとな桜




    食事の後は元町港の待合所に行き、「足湯」をしばらく楽しんだ。
    元町港待合所足湯




    待合所を出ると、レンタバイクがあったので、125CCのバイクを借りた。原付を2台借りて「ツーリング」をやろうかとも思ったが、まみちゃんは原付を運転したことが無かった。まみちゃんが
    「乗ったこと無いけど大丈夫かな」と店の「おねえさん」に聞くと、
    「だめだめだめだめ・・・・ブルブルブル・・・・」
    と、拒否された。原付未経験者の事故が多いらしい。しかたがないので、タンデムで125に乗って大島一周道路を走った。
    まみちゃんは怖いらしく、コーナーごとに体を起こしてしまう。そのため、バイクがリーンアウト状態になり、何度もステップをカリカリこする。怖い。
    「一緒に体を傾けるのがいいか、コケるのがいいか」
    と選択を迫ったらどちらもいやだということで、低速走行になった。

    125は軽すぎるからいやだけど、日常の足に使うのなら悪くない。次第に、バイクにも慣れてきてスピードもあがり、タンデムで肩を入れてコーナリングとなってきた。
    岡田港あたりまで行って元町まで帰るつもりだったが、結局大島一周道路を一周して元町まで帰ってきた。大島はバイク乗りにとっては魅力のあるコースだが事故もありそうだ。

    元町の近くに野増魚港がある。道路の上から見ると使い易そうな漁港だった。先ほど、波浮港でみたボートがこちらに停泊していた。
    今度は僕達も野増魚港に留めさせてもらい、元町まで歩いていってバイクをレンタルするという方法で大島を楽しんでみようかと思う。




    バイク




    社員旅行は対馬に

    北朝鮮が「宇宙ロケット」で挑発を続けている。
    ミサイルが飛んできて、それを迎撃しているどさくさに、周りのいろんな国が対馬を狙わないかとても心配だ。

    今年は世界同時不況とウォン安で韓国人が対馬に訪れなくなり、日本らしい風景が戻ったのはいいけれども、かえって対馬の観光業は打撃だそうだ。
    それならば、今年の社員旅行は対馬ということで、微力ながら対馬の経済に貢献しようかという案が出ている。

    一昨年は屋久島にみんなで行ってたいそう評判が良かった。そこでカヤックをやり、海の面白さを満喫し、シーレイの購入、ミノア29の購入と海の世界になだれ込んでいったのだった。
    今はカヤックをテンダー代わりに搭載して東京湾をうろちょろしながらのちょいのりボーティングだが、これでも昨年ははあの小樽から春の北海道・日本海側と竜飛岬沖を通り抜けて回航もしたものだ。
    やればきっとできる!

    でも、波の怖さを知ってしまったので、危ないことはなるべく避け、天候の穏やかな日にのんびりとクルーズすることばかりを選んでいる。
    社員のみんなに鈍足ミノアに乗ってもらって東京から対馬に行くと会社が潰れてしまうのでそれはできない。
    かわりに移動先で営業をしながら対馬まで船を持って行き、対馬の風光明媚な島々を数人で交代しながら行き来するのがいいのではないかと思っている。
    うちの会社の社員旅行はまみちゃんの方針で、家族・恋人同伴、現地集合、オールタイム自由時間、現地解散が基本だから、いっその事、交代で対馬に行っても営業日は減らさなくても済むし、実質社員旅行だといえないだろうか・・・。
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